日本個別銘柄の投資方針についてのお話です。
記述には私見や偏見、思い込みなどが含まれますので、用法、用量にはご注意ください。
どういう種類の銘柄を選ぶべきか?
これはずばり、成長株です。成長株を選ぶ理由としては、次のようなものがあります。・長期的には業績に連動して右肩上がりに株価が上昇するため、割安なうちに仕込んで成長を待つだけで利益が出る。
・配当金が出る銘柄であれば、成長を待ちながら配当金を受け取ることができる。また、成長がストップするまでは売らないので、保有し続けるだけで配当金を受け取り続けることができる。また、日本株の配当金は配当控除が受けられるため、外国株に比べて、税制上かなり有利。
さらに、成長株には、急成長するものと緩やかに成長するものがありますが、私が好むのは後者です。
急成長する企業は急速に規模が大きくなるため、企業体制が十分に整わないままにシェアを広げていくことがあります。
企業体制の不備による歪みを抱えたまま大きくなった企業は遅かれ早かれ弊害が出てきます。
そうして出てきた弊害に対する問題解決能力を持たないままでは、永続的な経営は困難です。
私が求めているのは、可能な限り永久に成長し、持ち続けられる銘柄です。
安定して緩やかに成長する銘柄は、企業体制を整えながら発展することができるため、その時々で発生する問題に的確に対処し、経済環境の変化にも耐えうることができます。
また、緩やかに成長する銘柄は単純に株価の変動幅が小さいため、投資タイミングがわかりやすいというのもあります。
銘柄分析の方法は?
企業の安全性・収益性・成長性の3つの観点から見て満足できるものを選びます。安全性とは、その企業が倒産する可能性があるかどうかを見るものです。
会計上は黒字の企業でも、資金繰りが悪化すれば倒産することはあります。
倒産=株式投資の資金の回収が不可能、ということになるので、もっとも避けなければならないことです。
収益性とは、その企業が利益をあげることができるかどうかを見るものです。
そもそも利益を出せなければキャッシュフローを生み出すこともできません。
ちゃんと「稼げる」企業なのかどうかを見ます。
成長性とは、文字通り、その企業が成長していくものかどうかを見るものです。
設備投資・人材確保などを行い、確実に成長をしていく企業でなければ、成長株とは呼べません。
配当性向が高すぎる企業は、そもそも将来への投資に不真面目で、成長性という面では失格だと言えます(もちろん例外はあります)。
これらの要素から理論株価を算出し、現在株価との差額を見て、割安だと判断すれば株を買います。
割安でなければ、どんなに優良な企業でも買いません。
目安としては、理論株価の50%以下であれば迷わず買いだと考えます。
投資期間は?
言うまでもなく、長期投資です。長期というのは、最低でも3年です。可能であれば10年、20年、成長が止まらなければ、それより長く持つのがベストです。
そもそも成長株の株価が実際に上昇するのには時間がかかります。
特に小型株はちょっとやそっと業績が上がったところで株価は変動しません。
ある程度のところまで業績が良くなって初めて機関投資家に注目され、グングンと上昇していきます。
保有して数か月で耐えられずに売り払ってしまうような銘柄であれば、最初から保有すべきではありません。
成長シナリオが確信できているなら、暴落時に買い増しするくらいの気概が必要です。
投資タイミングは?
成長株は企業の業績に連動して右肩上がりに上昇すると書きました。しかし、緩やかに上昇する中でもやはり日々の変動幅があります。
この変動幅を利用して、いわゆる押し目買いと呼ばれる手法でできるだけ安値で買付するのがベストでしょう。
完全な底値を狙うことはできませんが、月足で見て底に近いなと判断したら買い増していきます。
最後に
米国株式市場を見て、日本はやっぱりダメだと悲観する向きが多いです。また、日本株は難しいという意見も多々あります。
しかし、日本でもしっかり成長している企業はありますし、そういう企業はきちんと市場に評価されています。
あなたは、何となく周りの雰囲気に飲まれて米国株式に手を出していませんか?
日本市場はすべてダメなんだと思い込んでいませんか?
確かに米国は、成長性という面では日本よりも優れている面が大きいですが、全てが勝っているわけでもありません。
日本企業にしかできないもの、というのは当然あるわけで、そういう魅力をいちはやく敏感に感じ取れるのは、やはり日本人である私たちだけだと思います。
魅力的な、将来性のある企業の株を割安なうちに買い、大きく育ってくれることを期待する。
これこそが本来の投資というものではないでしょうか。
私は成長シナリオが確信できた主力銘柄を今のところ1つ保有していますが、市場に評価されるまでに、おそらく最低でも3年はかかると思います。
それでも、そのシナリオを確信しているからこそゆっくり気長に待つことができるのです。
日々の相場の波に惑わされることなく、自分の判断を信じることができれば、最後には笑うことができると思っています。
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