明豊ファシリティワークス(1717)の将来性・今後の株価予想など

2020年11月23日月曜日

日本株

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私の主力株である「明豊ファシリティワークス(1717)」についての整理です。
自分の思考のために整理した記事なので、詳細な解説ではありません。
間違った記載があるかもしれませんが、ご容赦ください。

会社概要

技術的な中立性を保ちつつ、発注者側に立って建設プロジェクトの支援を行うコンストラクション・マネジメント(以下CM)事業を展開しています。「フェアネス」と「透明性」を企業理念に掲げ、CM会社唯一の上場企業というブランドを持っています。

主要事業

2020年度2Q決算資料から読み取れる各事業の直近の状況です。

オフィス事業

概要:オフィス移転・再編(構想〜引越しまで)のワンストップ支援や働き方改革の支援
公共:経済産業省「令和2年度業務効率化や生産性向上を目的としたオフィス環境の導入に関する調査事業」契約締結
民間:大企業において「働き方改革」を伴うグループ企業の統廃合、多拠点集約化等におけるニーズに対応

CM事業

概要:建設プロジェクトの発注者支援(プロジェクトの立ち上げ、進行支援など)
公共:庁舎や学校等の新築・改修支援、国立大学の学舎整備事業等が増加
民間:日本有数の大規模施設のCMや大型研究施設、生産施設、商業施設、私立大学の再構築支援
その他:大規模施設における電気・機械設備の改修・更新のCM

CREM(コーポレート・リアルエステート・マネジメント)事業

概要:大企業や自治体向けに、保有資産の最適化を支援(多拠点施設の新築・改修・移転や、基幹設備の維持管理支援)
公共:保有する公共施設の長寿命化支援等を継続的に受注
民間:複数の商業施設や支店等を保有する大企業、金融機関から継続的に受注

明豊ファシリティの強み

私の考える明豊ファシリティの強みです。

顧客からの信頼の高さ

  • 「フェアネス」と「透明性」が企業風土として根付いており、その仕事のレベルの高さから、顧客からも高い信頼を得ている。
  • 高い信頼から、既存顧客からの継続受注を得ており、より大規模な事業を任されるようにもなっている(J R東日本の品川開発プロジェクトなど)。

人材の豊富さ

  • 有資格者が多く、建築、電気・空調・情報通信・A V機器の設備工事などあらゆる分野の専門家を配置している。
  • 発注者とゼネコンの間に立ってゼネコンと対等に交渉できる能力を持った人材を揃えている。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)の先駆者

  • 自社開発した「明豊マンアワーシステム」により社員一人ひとりの生産性を定量化して管理している。
  • 必要な情報をデータベース化、多拠点プロジェクトの一元管理システム、RPAによる定型業務の自動化ツールなど様々なシステムを活用して生産性を向上させている。
  • テレワークという言葉もなかった2004年からテレワークを導入し、「2019年度 テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」を受賞している。

会社の社会的な意義

日本社会における明豊ファシリティの社会的な意義は次のようなものだと考えます。

地方自治体の技術者不足に対する支援

  • 地方自治体では建築・設備等の専門知識を持った技術者が不足している。建設プロジェクトにおいては、素人同然の発注者側と専門知識を持ったゼネコンとの間で情報格差が生じており、ゼネコン側に有利なコスト提示により無駄なコストが生じている。
  • 各分野の専門知識を持った明豊ファシリティが発注者側に立って、各工事のコスト内訳を透明化してゼネコンと交渉することで無駄なコストの削減に繋がっている。

「働き方改革」のモデルとなれる存在

  • テレワークを早期から導入して、社員が場所を問わず働ける仕組み作りを進めてきた。
  • 一人当たりの月平均残業時間を年々減らしていき、2013年3月期には46.2時間だったものが2020年3月期には13.5時間にまで減少している。
  • 一方で、生産性指数(直接時間当たり売上粗利益指数)は同期間で1.62倍にまで向上している。
  • 公共・民間を問わず、これからの日本社会での働き方改革のモデルとなれる存在。

外部からの評価

明豊ファシリティのCM事業は外部からの高い評価を得ています。

今後の事業の方向性(推測・妄想)

  • CM対象のマーケットはまだまだ開拓余地があり、明豊ファシリティのシェアは大きく広がる余地がある。今後もCM事業はより発展し、明豊ファシリティの柱の事業としての価値を高めると思われる。
  • 明豊ファシリティが8月に商標出願していた「明豊マンアワーシステム」をポストコロナにおける「働き方改革」として顧客に売り込むと思われる。
    https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2020-106577/207C3C40597409551400D620245EBC05C68314C1A048F6DB04FDAAAF654E5113/40/ja
  • オフィス事業における「働き方改革」の提案の一つとして、自社で実績をあげてきた「明豊マンアワーシステム」は顧客にとって魅力的な商品になると思われる。

株価推移

明豊ファシリティは上に書いてきたように、とても優秀な会社で将来性もあると私は思っています。しかしながら、株価はいまいち上がりません。


市場に評価されない理由(推測)

  • 明豊ファシリティという会社の認知度自体が低い。
  • CM事業がパッと見で理解しにくい。
  • 近年はアットリスクCMからピュアCMへの移行が進んでいる最中で、見かけ上の売上高が年々減少しており、業績が悪化していると勘違いされている。

株価が上がるのはいつか?(推測・妄想)

  • 今後はピュアCMのみの事業となると思われるので、売上高の減少は止まり、売上高は事業の拡大に合わせて右肩上がりになると考えられる。
  • 5年程度、売上高および利益が右肩上がりになれば投資家にも理解しやすい指標となり、株価は上昇傾向になると思われる。
  • 「明豊マンアワーシステム」の売り込みが「働き方改革」やDX界隈で取り上げられれば、明豊ファシリティの認知度が上がって評価されやすくなると思われる。

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