投資開始から1年余りを経過しての振り返り

2020年9月6日日曜日

雑記 投資スタイル

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私が投資を始めたのは2019年の6月頃で、それから一年余りが経過しました。
少し時間ができたので、投資開始前~現在を振り返って、心情の変化などをつらつらと書いてみようと思います。

投資開始前(2019年6月以前)

私は去年から株式投資を開始しましたが、株式投資に興味を持ったのは、実はもっと前で、2、3年前です。その当時は株ブログなどを見て情報収集を試みたものの、いまいち用語が理解できませんでした。また、お金が減るかもしれないという恐怖心が大きく、いくつかの証券口座を開設しただけで、結局何も投資することはありませんでした。

そんな状態でしたが、去年の3月頃から将来への不安を抱くようになり、一念発起して株式投資の勉強を本格的に始めました。Twitterで見たお勧めの書籍をいくつか買い、通勤中の電車でも熱心に読み、およそ3ヶ月間、集中的に勉強をしました。そのおかげで株の基礎知識や企業価値の考え方を身に着けることができました。私の知識レベルはこの当時からあまり更新はされていません。投資で成功するのに必要な知識はそれほど多くないと考えているからです。
当時読んだお勧めの書籍はこの記事を参照してください。

投資の知識をつけるには書籍が絶対オススメ!な私ですが、投資方針や戦略を考える上では株式投資ビギナーというサイトをよく読み込んでいました。独特の語り口で繰り出される文章は小気味よく、頭に残ります。私の投資理念の原型はこのサイトで形成されたと言っても過言ではありません。

投資開始(2019年6月~)

約3ヶ月間で身に着けた知識を基に、2019年6月から本格的に市場に乗り込みました。
投資方針はこの記事に書いてありますが、

・日本市場への投資→個別銘柄
・海外市場への投資→インデックス投資信託

という風に分けていました。
私が投資を始めた頃はTwitterでは米国株投資がもてはやされ、日本市場が有利と唱える人は少ない印象でした。それでもあえて日本市場を選んだ理由は、企業が身近に感じられることやIR情報を日本語で得られること、また、税制的にも海外株よりも有利だからです。

少し話題は逸れますが、Twitter界隈ではよく個別銘柄派、インデックス派という分け方をしたがる人が多いですが、私の中ではそういう分類は無意味だと考えています。個別銘柄もインデックス投資信託も、リスクリターンと手間の面から考えて上手に組み合わせていくものなので、無理やり派閥を作るものでもないし、どちらかに固執するものでもないと思います。私見ですが、その辺の融通がきかない人はあまり投資上手ではない印象を抱きます。

種植え(2019年6月~7月)

種植え期間として、主力である明豊ファシリティへの集中投資を行っていました(約300万円)。いま考えればよく投資開始当初にこれだけの金額を注ぎ込めたなと思います。それは、私の中では確信とまではいかなくても、「この会社なら多少の誤算があっても大丈夫だろう」という強い気持ちがあったからです。また、資産総額(約2,000万円)から考えればリスク許容度的にはまだまだ余裕があったというのもあります。

ちなみに、投資対象の銘柄を見つける手段は、次のとおりです。

・バフェットコードによるスクリーニング&分析
・マネックス銘柄スカウターによる分析

どちらも無料で使用できる神ツールです。バフェットコードで利益やEPSが右肩上がりな銘柄をスクリーニングし、その銘柄をマネックス銘柄スカウターで詳細に分析します。そうして定量的に選別した銘柄を次は定性的に分析します。いわゆるバフェット銘柄の特徴を備えているかどうかです。私は「容易に他社が参入できない事業を行っている」会社がバフェット銘柄だと考えています。IRをつぶさに読み、これなら追随しようとする他社が居ても大丈夫だろう、という銘柄を選別しました。

芽吹き(2019年7月~)

幸いにして、投資を開始してまもない時期に、主力の明豊ファシリティが好材料により大きく値上がりしました。しかし、当時も今も一株も利益確定はしていません。これは「成長が続く限り永久保有」という投資理念に基づくものです。自分の見込んだ株が値上がりするのは単純にすごく嬉しかった思い出があります。

絶好調(2019年8月~2020年1月)

主力の明豊ファシリティが11月26日付で東証二部→東証一部へ変更となり、この好材料でさらに株価が値上がりしました。まさに絶好調な時期です。と言っても私がやっていたことは、不定期な買い増しと、理念に基づくホールドだけです。値上がり自体はとても嬉しく、このまままっすぐテンバガーへ到達してくれたらな~と都合の良いことを考えていました。

余談ですが、この絶好調期にいまの妻と出会い、12月に結婚となりました。引っ越しやら役所の手続きやら初めてのことだらけで大変だった記憶があります。

コロナショック到来(2020年2月~)

株価の好調の裏で、新型コロナウイルスのニュースがちらほらと耳に入ってきていました。当時は流行したとしても大して大事にはならないだろうという楽観を持っていたので、市場への影響はほとんど頭にありませんでした。実際は2月末頃から大きく株価に影響し始め、これはリーマンショック並に暴落するかも、という懸念でTwitter上で大騒ぎが始まっていたように思います。コロナショックの到来です。

投資開始後初の暴落に直面した私はと言うと「下がってきたから明豊ファシリティを少しずつ買い増しするか~」という感じで、逃げることは全く考えていませんでした。「できるだけ安値で買い増したい」という気持ちは強くありましたが、恐怖は全くありませんでした。これは、明豊ファシリティの事業が仮に落ち込んだとしても一時的なもので、長期目線では影響がないと考えていたからです(売買管理エクセルを遡ってみると、当記事執筆時点の株価(629円)より安値で買い増したものが4,400株ありました)。

コロナショックで、大きく伸ばしていた含み益があっさり消え、一時は含み損にまで転落していましたが、結果的に良い仕込み時となりました。「暴落は買い」を実践できたかなと思っています。

改善の兆し(2020年5月~)

各国のジャブジャブ金融緩和のおかげで経済の実態はともかくとして市場はそれなりに回復傾向を見せ始めています。まだ安定しているとは言い難い相場ですが、数十年スパンで見ればこのコロナショックもそう大したものではなかったと思われるのでしょう。

主力の明豊ファシリティは先日、建設業→サービス業に業種変更となり、市場からの評価の目が変わりました。再び高騰の兆しを見せ始めていますが、私は十分に仕込み切ったので、あとは寝て待つだけです。

またまた余談ですが、妻が最近うつ病を発症したので、そちらの方にかかりきりになっています。一進一退の状況ですが、気長に治療を続けていきたいと思っています。

最後に

「まだまだひよっこの癖に偉そうな」と思われるかもしれませんが、一年余り投資を実践してみての感想を言うと、投資は難しいものではないと思っています。特段、複雑な知識がないと成功できないというものではなく、基礎的な知識だけでも十分に銘柄選別はできますし、暴落への恐怖をあらかじめ克服しておくこともできます。

難しいのは儲け話への誘惑に耐えることです。人間は短期間で大きく儲けることを考えると失敗するものです。目に入ってくる爆益報告を見ると、「自分も同じように儲けたい」と考えるのが人間です。しかし、長い目で見ると、そういう投機に手を出さずに、のんびりと投資をすることが結果的に好調なパフォーマンスに繋がるのでは、と考えています。この考え方は投資開始当初から変わることはありません。

来年も再来年も10年後もずっと市場に居続けられるよう、時間を味方につけながら、これからもゆっくりと投資を続けていきたいと思っています。

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